最近話題になっているアフガニスタンの現状は、コロナ急増加中の日本では、なかなか関心を持ってもらいにくい。「遠い国のこと」だから…
でも、そんな中いつも通り寝る前にSNSを眺めていたら、胸を締め付けられるような動画が回ってきました。
アフガニスタンから国外に逃げ出すために、空港に殺到する人々。
もう走り出している飛行機を追いかけて、しがみつこうとする人々。
そして…
自分たちがもう国外に出ることはできないだろう、と諦めた人たちの中で、
空港の壁にまだがっているアメリカ兵に、「自分の子供だけでも助かれば…」と、赤ちゃんや小さい子供を手渡していく親たち。
「これが、この子の顔を見る最後かもしれない。」
「もう、二度と会えないかもしれない。」
「それでも、この子だけでも助かるなら…」
そんな親たちの悲痛な願いと共に、赤ちゃんや幼な子を受け取ったアメリカ兵は、その子達を壁の向こう側(=平和な海外に続く道)へと送り出していく…
そんな姿を見て、わたしも一人の親として、胸が締め付けられるような気持ちになりました。
「この人たちのために、自分にできることは何かないのだろうか?」
そんな気持ちを同じく持っている方が、この記事を読んで行動に移すきっかけになれば嬉しいです。
※この記事は、宣伝でもステマでもありません。わたし個人が、「応援の波が広がれば」という願いで書いています。
女性と子供が特に危険
今後のアフガニスタンで、最も危ない目に遭うだろう、と言われているのが「子供」と「女性」です。(中でも女の子は本当に大変でしょう)
子供はどんなふうに危険?
アフガニスタンは、これまでもずっと「子供にとって最も危険な国」として知られてきました。
その原因は、、、
- 度重なる紛争に巻き込まれる
→命を落としたり、怪我をしたり。怪我をしても治療を受けられないので、少しの怪我でも致命傷です。 - 子供たちが戦地に徴兵される
→拉致されることが多いです。もちろん、最前線に立たされるのは彼らです。 - 食べ物の不足(栄養失調)
→紛争で交通網も止まり、食べ物もなくなってしまいます。多くの子供が飢餓で亡くなります。
今年に入ってから、紛争によってだけで550人以上の子どもが命を落とし、1,400人が負傷しています。そしてこの数は国連がアフガニスタンで記録を開始して以来、過去最多なんだそうです。
これから、この数はどんどん増えていってしまうかもしれない…。
そんな状況を知ると、「わが子だけでも安全なところへ」と願う親たちの気持ちが、痛いほどわかります。
女性はどんなふうに危険?
女性は「人権」の面でこれから大変になります。
旧タリバン政権時代は、こんなこと↓すらも許されていませんでした。
- 学校に通うこと(教育を受けること)
- 働くこと
- 男性の保護者の同伴なしで、一人で外を歩くこと
- 肌を一部でも露出すること
- 自由恋愛
全身を覆う布「ブルカ」を買い求める女性も、殺到しているんだそう。(これを着ていない女性は、タリバン軍に命を脅かされるため)
そして「規則」を破った女性は、殺されてしまうこともあります。
そう、タリバン支配下では、女性の人権がないに等しいのです。
今、アフガニスタンの女性たちは、自分の身を守るため、家の中にこもっているんだそうです。
(そんな中で、空港まで行って我が子をアメリカ兵に手渡す母親たちの勇気は、相当なものなのでしょう。。)
私たち、「日本の一般人」にできることは?
すぐに思いつくのが、「募金」や「寄付」です。
やっぱり、遠い国からの支援として一番現実的なのは、現地で支援をしている団体に資金を確保すること。
わたしたち日本の一般人は、遠い国でなにか大変なことが起きていても、正義心だけでその地に行くことはできません。その土地が戦地なら、余計。
何も知らない自分が行って危険な目に遭ったり、人質になってしまったりしたら、むしろ迷惑をかけてしまう。。
だからこそ、現場をよく知るプロフェッショナルに「勇気を持って任せる」ことが、何よりも大切だと思います。
私は、ユニセフ(国連児童基金)に寄付する
私は、いろいろ自分でも調べてみた結果、ユニセフを通して寄付をすることに決めました。
わたしが重視したポイントは、3つです。
- 子供と女性の支援に力を入れる
- アフガニスタンの「現地」で活動する
- 長期的に活動する
理由を紹介します。
理由① こどもと女性に力をいれた支援だから
理由その1は、アフガニスタンの状況を的確に分析したうえで、一番支援が必要になる「子供」と「女性」への支援に力を入れていることです。
「一番力の弱い人たちに支援を届ける」というのは、一番必要なのに、一番難しいことだと思います。
理由② アフガニスタンの現地で頑張ってくれるから
そして何よりも決め手になったのが、、
ついこの間の国連の会見で、ユニセフのアフガニスタン事務所代表が
どんな状況になっても、アフガニスタンに留まって支援を続けること
を明言したことです。
この先、答えの出ない問題が待ち受けていますが、ひとつだけ確かなことがあります。ユニセフは、アフガニスタンのすべての子どもとすべての女性のために、これからもここに留まり活動を続けます。65年前からそうであったように、ユニセフがここを去ることはありません。
アフガニスタンで活動することで、命を落とすスタッフも、きっとこの先どうしても出てくるはずです。
それでも、支援が必要とされているから、そこに留まる決断をする。
これが、どれほど危険で大変で、そして尊いことか…。
その③ 長期的に活動してくれるから
世の中にはいろんな募金団体があると思いますが、ここまで危険な地域・状況での活動となると、
- かなり大規模な組織で、
- かつ、現地での経験のある組織
に任せるのが一番だと思います。
わたしは以前、2017年のメキシコでの震災の時現地で被災し、さらにそのまま現地で支援活動を行っていました。だから、「小規模の団体だからこそできること」もよくわかっています。
「短期的な支援でなんとかなる状況」であれば、小規模団体による、短期的な集中支援が効果的なんだと思います。
それでも、、このアフガニスタンの状況は、小規模の団体では太刀打ちできないほど危険だと思います。それに、長期的に支援できることが何よりも大切な状況。(むしろ、終わりが見えない…)
ユニセフの他にも、きっと現地で頑張っている組織はたくさんあると思います。
そんな組織があれば、ぜひ応援したいです。
でも、、「長期的に続けていける or その覚悟があること」が明確でないと、支援も中途半端になってしまうでしょう。。
アフガニスタン現地の、支援を必要としている人たちからすれば、
「ずっと支援してもらえると思っていたのに、急に撤退されてしまった。」
となった時の、絶望は計り知れません。。
今はまだ、わたしのリサーチ不足で、他の選択肢がわからないだけなのもあると思います…
そしてもしかしたら、
組織によっては「自分たちが長期的に支援できるかどうかもわからない」状況なのかもしれません。(だから、「長期的な支援」を保証できない)
どこの組織も、本当に一生懸命支援をしようとしていて、その想いはどれも限りなく尊いものだと思います。
それでも、選べるなら、「長期的な支援」が保証されている組織を選びたいな、と思うのです。
>ユニセフのアフガニスタン支援寄付ページ(公式)
まとめ
心がギュッと痛くなるような光景が繰り広げられ、報道されているアフガニスタン。
「私たち日本の一般人にも、何かできることはないのだろうか?」
そんなことをふと考えた人は、ぜひどこかの組織を選んで寄付をしてみませんか?
わたしは、ユニセフに寄付をします。もし探す・考えるのが大変だな、という人は、一緒にユニセフに寄付しませんか?
>ユニセフのアフガニスタン支援寄付ページ(公式)
※この記事は、ユニセフの宣伝でもなんでもありません。わたし個人が、「寄付の波が広がれば」という願いで書いています。
他の選択肢
アフガニスタンで難民を支援する「UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)」もあります。
UNHCRも、ユニセフと同じく信用できる大きな組織なので、こちらを支援するのもいいと思います!!