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静岡の「夢の吊り橋」は5月がベストシーズン。雨の日や夏は青くないかも

「夢の吊り橋」は、静岡市から北に一時間ほど山道を登るとたどり着くことのできる、いわゆる「秘境」です。

なんと、「死ぬまでに行きたい世界の吊り橋TOP10」にも選ばれています。

国内ランキングじゃないですよ~。海外の誰かが決めた、世界ランキングです!世界規模でTOP10に入るって、凄いことです!!

そんな夢のつり橋に言ってきたので、レポがてら紹介します♪

静岡の「夢の吊り橋」とは

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「夢の吊り橋」とは、静岡県川根本町にある「寸又峡」にかかる橋のこと。最近話題の「絶景スポット」です!

美しい水色の川の上に、ブラ~ンと吊り橋がかかっています。

渡ってみると、想像以上に怖い…!

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自分だけで渡るのならまだいいのですが、他の人が歩くたびにトランポリンのように足元がぐらつき…。

しかも、歩く幅もかなり狭いんです。30cmくらいかな…。高所恐怖症なわけではないのですが、かなり怖かったです(-_-;)たぶん高所恐怖症の人には難しいかも。

でも、とにかく川の水がきれいで、感動しまくりでした!

本当に青いよ

寸又峡の水は、本当にびっくりするくらい青いです。

わたしのこの記事の写真は、一切色の調整をしていないのですが、それでこの青さ。国内に、こんなに青くて美しい川が見られるところなんてそうそうない気がします!

透明な青さではなく、まるで絵の具を落としたようなぽってりメルヘンな水色です(^^♪

寸又峡はなぜ青い?青い理由は「チンダル現象」によるもの

夢の吊り橋のある寸又峡は、「チンダル現象」という現象によって水が青みがかって見えます。

もともと寸又川の水はとても透明度が高く、大間ダム湖は底まで透けて見えるほど透明できれいな水です。美しい水は、水の中に含まれる微量の微粒子が波長の青い光だけを反射し、「青い水」に見えます。

この状態を、「チンダル現象」と呼びます。(空や海、氷河が青く見えるのもそのためです。)

チンダル現象が最も有名な場所としては、南米のパタゴニア地方に見られる湖があげられます。パタゴニア地方の湖は、そのほとんどが氷河の溶け水でできていて、びっくりするほど美しい水色です。

ここ寸又峡の水が青く見えるのも、ここの水が不純物が限りなく少ない「綺麗な水」だからなのです。

「夢の吊り橋」のベストシーズンは5月。夏は微妙…。

そして、ここ寸又峡のベストシーズンが実は5月なのです!

地元の人いわく、「雨が降らない暑い日が続くと川の水量が少なくなり、この先にあるダムの放水が行われないので、水色の美しい水がだんだん灰色がかった緑に濁っていってしまう」のだとか…。

つまり、綺麗な水が保たれていないと水色には見えないんですね。だから、水不足になりがちな「夏」には、あまり美しい景色に出会うのは難しいらしいです。

実際、筆者も去年の8月に訪れたのですが、確かに正直、なんだかパッとしない感じ…でした。

確かに青いけど…やっぱり、紹介されていた本に載っていた写真はかなり色加工してあるんだろうな~」という、なんとも残念な感想でした…が!

今回、GW前の時期に2度目に挑戦してみて、圧倒的に今回の方がきれいでビックリしました!!色が全然違う!!!

そして、ちゃんと前にどこかの本で見たのと同じような、美しい青色でした~!

新緑と青のコントラストも美しい!

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しかも、この吊り橋、わりと森の中にあります。

車を駐車場に止めてからしばらく歩くのですが、その間、周りの自然がとっても豊かなので、新緑と青い川のコントラストもとても美しかったです♪

サトザクラが咲き乱れる美しい一角もあり、前回(8月)来たときよりもずっと満喫できました!

雨が多い6月も、美しい青を見るのは難しい

地元の人によると、「逆に、6月になると梅雨に入ってしまい、太陽の光でさらに美しく輝く水の青色が楽しめない」そう。

たしかに、わたしが行ったときは雲が多くて一瞬陰った時もあったのですが、青の鮮やかさが全然違いました。

夢の吊り橋は、雨の日だと青く見えないので、晴れた日を狙うのが◎です!

というわけで、ベストシーズンは、雨がそこそこ降って水不足でもなく、山の雪解け水が豊富(=水が豊富)な春なんです!

冬の時期

そして、4月より前の時期(冬)も、「水が少なめ」なのと、山がまだ冬眠中(あまり草木がない)なので、また印象が違うと思います。

5月ほど美しく見ることはできないかもしれませんが、「白黒の冬の景色の中に青い川」というのもとても美しいと思います!

秋の紅葉の時期

秋の紅葉の時期は、赤や黄色に色づいた森の木々と青い川のコントラストがとても美しいらしく、10月後半から11月もベストシーズンです!

とくに、水不足が緩和されてくる11月ごろがいいかもしれませんね。

寸又峡のあたりは、山の中でモミジの木も多いので、それはそれは美しい紅葉が楽しめるそうです!!

筆者はまだ行ったことがないので、また紅葉の時期にも行ってみたいなあ~。

雨が降った後が狙い目

地元の人いわく、やはりどの時期にしろ雨が沢山降った後がねらい目なんだとか。

なぜか春は常に水が豊富だそうなので(雪解け水?)、5月に行かれる方は水については心配いらないです^^

おすすめの時間帯

ここを訪れるのにおすすめなのは、お昼ごろです!

山の中なので、夕方は太陽が山の向こうに隠れてすぐに陰ってきてしまいます。やっぱり、太陽が当たっている状態が一番きれいなので、お昼を狙っていくのがいいと思います!

逆に、朝早すぎても、あまり日が当たっていない&山なので寒いです。笑

でも、人は少ないので静かに楽しめていいかもしれませんね。ただし、秋~春の時期は、吊り橋が凍り付いていることもあるので要注意。足を滑らせたらめちゃくちゃ危険です…。

夢の吊り橋での事故について

「夢の吊り橋」から落ちた人や、事故のことは、あまり公になっていません。

相当危険な橋であることは事実なので、もしかしたら過去に事故も起こっているかもしれません。

が、現在の夢の吊り橋はかなりしっかり安全確保してあるので、あまり調子に乗って揺らしたりはせず、安全に気を付けて渡るようにしましょう。

アクセス方法&駐車場情報

寸又峡までは、車で行く人の方が多いと思います。

駐車場は、「寸又峡 簡易郵便局前 駐車場」を目指してください。このあたりに、巨大な駐車場があり、800台ほどのクルマが停まれるスペースがあります。

駐車料金は、ゴールデンウィークや紅葉のハイシーズンのみ500円。それ以外の時は無料です。

クルマを停めたら、以下の地図のように歩きます。

一本道なのでわかりやすいと思いますが、30分くらい山道を歩いていきます。途中、階段を下りたりもします。歩きやすい靴を履いていくのがおすすめ。

橋のまわりには、散歩道が設けられていて、このような「橋を遠くから眺める景色」も楽しむことができます!

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ぜひ、天気のいい日に合わせていって、夢の吊り橋のかかる「寸又峡」の、輝く水色を楽しんでください!