オランダの首都・アムステルダムで、「メンサ」の集まりに参加してきました!
その時の体験と感じたこと、メンサのメンバーであるベルトから聞いた話について紹介します。
メンサってなんだ
2014年の春、アムステルダム近郊の街でホームステイをしていた。
その時ホストしてくれていたベルトが、
「今日の夜カジュアルパーティーがあるから、もしよかったら一緒にどう?」と招待してくれて、どんな集まりなのか聞いたところ、「メンサの集まりだよ」と。
「メンサ」?なんだそれ?
詳しく聞いてみると、メンサとはIQ148以上の超高IQの人だけが入ることのできる特別なグループらしい。
つまり、メンサのパーティー=天才の集まり!
これは面白そう!ということで、参加してみることに。
オランダ語はまったくわからないけど、みんな英語話せるよ、とのこと。
メンサは世界中に存在していて、日本にもあるはずだ、というので調べてみると、日本にもメンサが存在していたことが判明!
まじか…そんな天才集団あるんだ、すごい
てか、目の前にいるベルトが凄いよ。
天才のジョーク
そんな天才の集いに参加する前に、メンサがどんなものなのか詳しく知りたくて、ベルトにいろいろと聞いてみた。
「IQ高い人って、どんな特徴があるの?それに、会合ではいつもどんなことを話しているの?頭良すぎて、話について行けないかもしれないかもって心配で。」
「そんなに心配しなくても大丈夫だよ!
普通に世間話とか、いろいろなことについて話してるよ。
それと、特徴かどうかはわかんないけど、あえて言うならこのメンバーと話しているときはジョークが通じやすいなあと感じるよ。」
「ジョークが通じる?」
「そう、ちょっとひねった冗談を言う人が多いんだよね。でも、日常生活で同じようなジョークを言っても、通じないことがあるんだ。あと、反応に間があったり。
自分的には面白いことを言ったつもりでも相手の反応がいまいちだと、悲しいだろう?」
「たしかに冗談が通じないのは悲しいけど。…それって、どんな冗談なの?」
「別に、大したことではないよ。…たとえば、さっき、ピーナッツアレルギーについて話していただろう?
それで、実際に製品にピーナッツが入っていなくても、同じ工場の中でピーナッツの入った製品を扱っている場合は、極度のピーナッツアレルギーの人にとっては問題になることがある、って。」
「うん。」
ベルトは目の前のテーブルに置いてあるピーナッツバターを掴むと、
「これも、そんな工場で作られている可能性があるね。」
と、真剣な面持ちでラベルをチェックし始めた。
…おわかりいただけただろうか?(笑)
ジョークを説明するのは気が引けるが、このジョークは「頭の回転の速さ」がないと、スマートに「即」返答できない。
普通の人は、一瞬「…ん?よくわからない」となり、間が空く。
「でもこれにピーナッツが使われているのは明らかだよね?」「当たり前だろ。」などの突っ込みを入れたり、突然ベルトが頭悪くなったのでは?と少し心配になったりする。
しかし、頭の回転が速い人は、ベルトの真剣な表情と文脈からすぐに、ベルトが突っ込みを欲しているのでも、頭が悪くなったのでもなく、ベルト自身もわかっていてあえて言っている=ジョークであり、このジョークに対する最適な返しが「ジョーク返し」だったりノッてあげることだとすぐにわかる。
だから、「かもね~」とにやにやするとか、「あり得る。」と真剣なふりをしたりするんだそう。
そして、この返答はベルトが「これも、そんな工場で作られている可能性があるね。」
と言い終わって、「即」言えないといけない。
このように文面で説明すると、「いや、これくらいできるよ」と思ってしまうけれど、
実際の会話のスピードでそこまで理解に及び、また最適な返しができるというのは、頭の回転が速くないとできないものなんだそう。
「あんまりおもしろくない例でゴメン」
とベルトは笑うけど、まず、その「例」が一瞬で出てくるのも純粋に凄いと思う。
「やっぱりベルトは頭がいいんだなあ~」と思いながら、
「メンサの会合で本当に話について行けるだろうか?ジョークとか言われても、間が空いて気まずい思いをさせたらどうしよう。話していて、うわ、頭悪いなあコイツって思われたり、見下されたりしないかな~」
と、結局心配は尽きず、でもワクワクしながら会場へ向かう車に乗り込んだ。
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→高IQ集団「メンサ」の集まりに参加してみた② 意外と普通?な天才たち