この間、「成田空港↔︎新千歳」間でLCCのバニラエアを利用してきました!
実際に利用した感想と、注意しておきたいポイントを紹介します。
とりあえず、荷物検査は想像以上に厳しかったです😅
成田空港のバニラエア手荷物検査はとても厳しい!
まず、バニラエアの手荷物のルールをまとめると…
手荷物の数 | 一人2つまで |
重さ | 全部で7kg以内 |
サイズ | 三辺の和が203cm以内、かつ一辺の長さが120cm以内 |
これをすべてクリアしていなければいけません。
手荷物は「全部で7kg以下」じゃないとアウト
バニラエアの手荷物検査は、チェックインカウンターの前で行われます。
係員の人が立っていて、そこでサイズと重さ両方を測ります。そこで、めちゃくちゃ厳密に数字が出る体重計に、すべての荷物をのせる必要があります。
1度目のトライ
手荷物で持っていく予定のミニトランクを乗せたら、「そちらのハンドバッグも乗せてください」と言われました。
そして、一度目に乗せたときは、全部で8.5kgになってしまったので、アウトでした。
7.1kgでもダメ
そのあと、荷物の中から重めの靴に履き替えたり、服を着たりしてもう一度測ってみると…
7.1kg。秤の担当のお姉さんの方をちらりと見ると、、「あと0.1kgですね。」と言われてしまいました。なんと、7.1kgでもダメだとは…!
化粧品類をポケットに入れて計り直して、6.9kgになり、やっとセーフになりました。
LCCを使う人は誰もが知っている裏技ですが、とにかく「身につけているもの」は「荷物の重さ」にカウントされないので、限界まで着てしまうのがおすすめです。あとは、グレーゾーンですが測る時にポケットに入れたり…。
チェック済みのシールをゲット
手荷物には、2つともに青いシールが貼られました。「荷物チェック済み」という意味らしいです。
(このあと荷物増えても、バレないんじゃ…?)って思いました。
ちなみに、千歳空港での荷物検査も同じくらい厳しかったと思います。
搭乗口では、重さはチェックされない
搭乗口でも、荷物の重さを計られるのかな?と思っていましたが、そんなことはありませんでした。普通に搭乗します。
なので、荷物チェックをしてから荷物がちょっと増えても大丈夫だと思います。
ただし、手荷物の数が2つ以上になっていると注意を受けるみたいです。(実際、お土産をチェックイン後に購入したっぽい人は「荷物を2つにまとめてください」と言われていました。)
バニラエアの手荷物に入れていいもの・ダメなもの
バニラエアの手荷物には、どんなものを入れていいのでしょうか?
手荷物に入れてはいけないもの
国内線の場合
- 刃物など凶器
- スプレー缶
- 危険物、発火物
- 高圧ガス(ライター用補充ガス、カセットコンロ、スプレー缶)
- 引火性液体(オイルタンク式ライター、ペイント類)
- 火薬類(花火、クラッカー)
- リチウムイオンバッテリー
国際線の場合
国内線の制限に加えて、100ml以上の液体物がNGです。
100ml以下の液体物は、透明なプラスチック袋(20x20cm以下のジッパー袋)に入れておく必要があります。(荷物検査で引っかかってしまったら、ジッパー袋を買わないといけなくなります。)
手荷物に入れてOKなもの
国内線の場合
ペットボトルのお茶など、飲み物はOK
アルコールや、化粧品もある程度のサイズまでOKです。
アルコール飲料
アルコール度数が24%~70%のものは、お一人様5リットルまで機内持ち込み可能。アルコール度数が70%を超えるものは、機内持ち込みもお預かりもできません。また、お客様がお持ち込みになったアルコール飲料は機内でお飲みいただけません。
化粧品・医薬品 (非放射性のもの)
一容器あたり0.5kgまたは0.5リットル以下で、お一人様2kgまたは2リットルまで機内持ち込み可能。
お酒でも化粧品でも、ある程度の大きさのものが持ち込みできちゃいます。
国際線の場合
国内線と違って、飲み物などはNGですし、大きな液体物はダメです。
他の航空会社(JAL、ANAなど)と、ほとんど同じ制限です。(刃物、危険物はダメ)
バニラエアでは、預け荷物の重さもチェックされる
行きでは預け荷物は預けなかったのですが、帰りはお土産などで荷物も増えてしまったので、預け荷物を追加申請しました。
追加申請は、インターネットからスマホやパソコンでできます。
わたしは、スマホで申請しました。申請するときにクレジットカードで支払いもします。
プランごとの預け荷物料金
最初から「コミコミバニラ」というプランを利用すると、20kgまで無料になります。
私たちは「シンプルバニラ」という一番安いチケットだったので、追加料金の2,000円を支払って、20kgまで預け荷物OKにしました。
総重量 |
コミコミ バニラ |
シンプル・わくわくバニラ |
---|---|---|
20kgまで | 無料 | ¥2,000 ¥3,000 |
21kg~100kg/5kg | ¥1,000 ¥1,000 |
荷物追加の申請は、スマホからできます。
バニラエアの預け荷物は、20kgまで
預け荷物は、20kgまで。
こちらも、機械できちんと重さを計られます。20kgを超えている場合は、5kgごとに1,000円の追加料金です。
ただ、たった1,000円なので、お土産をたくさん持っていきたい人はそれでもいいかもしれませんね。
預け荷物で預けられないもの
バニラエアで「預けられないもの」は、結構たくさんあります。
- 壊れ易い若しくは変質・腐敗するおそれのある物品
- 貨幣
- 宝石類
- 貴金属
- 有価証券
- 証券
- 美術品
- 骨董品などの高価品
- 書類
- 旅券等旅行に必要な身分を証する文書
- (電子)データ
- コンピューター(パソコンなど)及び周辺機器
- カメラ、デジタルカメラ
- 携帯電話
- 石油ストーブ
- 見本
- カード類
- 金券
- 通帳
- 小切手
- 定期券
- 鍵
- 時計
- 形見
- 薬
ようするに、「なくなって困るものは預けないでください、責任持てません」ということですね。
電子機器類や、高価なものは預け荷物に入れずに、手荷物で管理した方がいいと思います。
ただ、厳密に中身をチェックされるわけではないので、自己責任で何を預け荷物に入れるのか決めればいいと思います。
バニラエアのチェックインはスムーズ!
チェックインは、
- 預け荷物なしの場合→空港の機械を使う
- 預け荷物ありの場合→カウンターでやってもらう
という感じです。
機械を使う場合
機械を使う前に、手荷物の重さをチェックします。そのあと、機械に案内されます。
空港の機械は、予約番号を入力して確認すれば、すぐにレシートのような搭乗券が発行されます。
そのまま搭乗口に向かえばOK。カウンターでのやり取りはありません。
カウンターを使う場合
預け荷物がある場合は、カウンターの順番待ちのために並ぶ必要があります。(ANAやJALと同じです)
バニラエアは便数が少なく、あまり利用する人の数が多くないのでそこまで並ばないです。(時期によっては、めちゃくちゃ並ぶこともあり得ますが。)
逆に、路線の多いLCC(エアアジアなど)だと、バニラエアよりもだいぶ並ぶようです。その代わり、カウンターの数は多いのでスムーズだと思いますが。
チェックイン自体はスムーズ
チェックインは、かなりスムーズな印象でした。
機械なら30秒程度、カウンターなら1分くらいで終わります。
バニラエアの評判や口コミ
バニラエアは、LCCの中ではなかなか評判のいい航空会社だと思います。
バニラエアの概要と、乗った感想
バニラエアは、ANA(全日空)の子会社です。
日系なので、安心して利用できますし、乗組員(CA)もほとんどが日本人です。
日本国内およびアジアの6か所を結んでいますが、「東京の成田↔︎北海道の新千歳」間で使う人が一番多いです。
座席について
座席は、エコノミークラスだけで、「リラックスシート」と言われる足元の少し広い座席もいくつかあります。(追加料金で指定できます)
わたしが乗った時は、座席は一切倒せませんでした。
座席の椅子はけっこう直角なので、リクライニングしたい人にとっては少し窮屈に感じると思います。
食べ物・飲み物の持ち込み
機内では、飲み物やちょっとしたスナックの販売もありました。
わたしの隣のおじさんはずっと持ち込んだスルメを食べていたので、自分で持ち込んだ食べ物を食べている人も多いと思います。
空港で手荷物検査を通った後に、お店もいろいろあるので、そこでスナックや飲み物を購入している人が多い印象でした。
バニラエアは遅延・欠便は多い?
わたしたちの時は、大幅な遅延はなかったのですが、新千歳から東京への便は10分ほど遅れて到着しました。
また、北海道は冬季天気が荒れやすいので、欠便・遅延はとても多いと聞きます。
わたしが数年前に北海道の雪まつりに行った際も、10便中8便は欠便になり、わたしの乗ったLCCの飛行機は6時間遅れでした。
冬の天候の安定していない時期は、LCCを使うのは少しリスキーかもしれませんね。しかし、どこの航空会社を使っても、冬季は欠便・遅延が多いということに変わりはありません。
なので、保証が手厚い方がいいならJALやANA、別に気にしないならバニラエアなどのLCCを選べばいいと思います。
カウンターで並ぶ?
バニラエアの悪い口コミの中には、「カウンターでものすごく待たされる」というものが多かったのですが、わたしたちの時はとてもスムーズでした。
ただ、並んでいた場合を見越して、出発の1時間前までにはチェックインや荷物預けは済ませておくのがいいと思います。
成田利用時はバスで飛行機に向かうことが多い
成田空港発着時は、搭乗口から飛行機までバスで向かいました。おそらく、ほとんどのバニラエアが同じようにバスに乗ると思います。
なので、搭乗口への集合時間にはぴったりに向かう必要があります。
わたしたちは、11:00発のフライトで、時間を見るのを忘れて10:45までのんびりしていた結果、乗り遅れそうになりました。が、放送で呼び出され、特別に荷物検査を別口で早く切り上げて乗らせていただきました。
危なかった…(・・;)
バスに乗る系のLCCは、「搭乗時間」には必ず搭乗口前でスタンバイしておくのが◎です。
安いからこそ、目をつぶるべき点は多々ある
ただし、JALやANAに乗り慣れている人は、バニラエアを使うと「ええ?!」って驚くことは多いと思います。
不自由な点はいろいろあるかもしれない
大手航空会社と比べたらいろいろ文句は出てきます。
- 座席は狭めだし、リクライニングもできない
- 預け荷物が有料。荷物の制限が厳しいし、融通がきかない
- カウンターなどで要領が悪い(遅い)
- ホスピタリティーはもちろんLCCレベル
など、、、ただ、これすべて
「だって、安いLCCを選んだからでしょ?」という一言に尽きます。
良いサービスがいいなら、高いチケットを買おう
JALやANAのようなサービスを求めるなら、往復4万円のチケットを買えばいいだけ。
LCCで格安で、往復1万5,000円で行けるのだから、その分サービスは悪いのは仕方ないのです…。
海外の人は、「LCCを使うんだから仕方ない」と割り切っている人が多いと思いますが、日本は「LCC」という概念自体あまりよくわかっていない人も多いので、ついつい普通のJALやANAと比べてしまうのかもしれません。
ただ、これだけ安く移動できるのはやっぱりLCCのおかげなので、安く予約できた分、いろいろ目をつぶるべきじゃないかなあ、と思う派です。
口コミも評価も、他のLCCと変わらない
また、口コミも他のLCCと変わらないです。どれもANAやJALと比べてのコメントが多いので、劣るのは当たり前。
他のLCCと比べる方がいいと思います。
LCCの中ではバニラエアは荷物に厳しい
わたしは、一通りすべてのLCCに乗ったことがありますが、バニラエアは比較的手荷物チェックは厳しいな、と感じました。
なので、バニラエアに乗るときには荷物の重さはあらかじめチェックしておく or 最初から預け荷物込みで予約するのがいいと思います。
キャリーの重さにも注意!
キャリーケース(ミニトランク)の中には、本体だけでかなり重さのあるものもあります。
例えば、わたしが利用していた無印良品のキャリーケースは、機内持ち込みサイズでも3.5kgあるんです。(しっかりした作りなので仕方ないけど…)
つまり、中身+ハンドバッグで3.5kg以下にしないと、制限の7kg以下におさまらない…。というわけで、行きは全然荷物を持っていけませんでした。
こういう軽量のキャリーバッグがおすすめ(↓)
軽量といっても3.0kgくらいはありますが、「500gの差」は意外と大きいです。
バニラエアを利用するときの注意点
注意点というか、知っておきたいポイントですが、、まとめておきます。
1. 成田空港の第3ターミナルへは、バスを利用する
バニラエアを利用する場合、ほとんどが第3ターミナル発着です。
この第3ターミナル、実は第2や第1から少し離れています。なので、ギリギリに空港に到着するプランだと、間に合わなくなる可能性もあります。注意!!
第2ターミナル→第3ターミナルの移動方法
わたしたちが利用した時は、電車で「成田空港第2ターミナル」で下車しました。
それから、バスで第3ターミナルまで移動します。駅から第3ターミナルのバス乗り場まで、案内(サイン)があるのでそれにしたがってください。
すると、こんなバスが待っています。(↓)
バスで3分くらい走ると、第3ターミナルに到着です。
どれくらいの頻度で走っているのかはわからないのですが、かなり頻繁(5分〜10分ごとくらい)に運行している印象でした。
また、バスがなくても歩いて15分くらいでアクセスできます。(わたしたちは暑かったのでバスに乗りました。)
※第1ターミナルで電車を降りてしまうとちょっと遠いので、必ず第2ターミナルで降り手から第3ターミナルに向かいましょう。
2. LCCの搭乗口は離れていることがある
次に注意しておきたいのが、LCC搭乗口同士は、とても離れていることがあるということ。
わたしたちは、4人で北海道旅行したのですが、わたし含め2人がバニラエアの成田発、他二人がエアアジアの名古屋発でした。
北海道から帰る時、新千歳空港で「じゃあ、カウンターでチェックイン済ませたらまた集合してスイーツでも食べよう!」と話していたのですが、、、
エアアジアとバニラエアのカウンターが離れすぎていて(端と端だった)、結局そこでさよならになりました。(たぶん、歩いて20分くらい離れてた)
なので、もし誰かと一緒に旅行するときに違うLCC航空会社を使う場合は、「どこにチェックインカウンターと搭乗口があるのか」もチェックしておくといいと思います。
3. 搭乗口付近には、買い物スポットがほとんどない
一度荷物検査を通ってしまうと、国内線のバニラエア搭乗口付近には買い物スポットがほとんどありません。
成田や北海道でも、「待合室」的なところがあるだけでした。(北海道の新千歳ではコンビニ的なところはあったけど。)
成田空港の場合
成田で買い物や食事をしたい人は、カウンターで荷物を預けたりチェックインを先に済ませたら、(そのまま搭乗口に行かずに)買い物やレストランに行くのがおすすめです。
新千歳空港の場合
新千歳の場合、まずチェックインカウンター自体が遠いので、チェックインする前に買い物やレストランでの食事を済ませておくのがおすすめ。
それから、チェックイン&搭乗口に向かえばいいと思います。
わたしたちは、新千歳では「1時間前」くらいに搭乗口にいたのですが…、やることもなくてめちゃくちゃ暇でした…。(もっと外にいればよかった、って思った)
ただし、成田空港、新千歳空港と、どちらの場合も、搭乗時間までにはちゃんと搭乗口にいられるよう、計算して行動しましょう。
バニラエアをキャンセル・変更する方法
せっかく予約したのに、
- 「急に用事が入って、日付を変更したい」
- 「友達の都合がつかなくて、旅行に行けなくなった」
ということは、よくあると思います。
ここからは、バニラエアをキャンセル、変更する方法を紹介します。
バニラエアの変更できる内容
同区間の、日付や時間の変更 | ○ |
区間(便)の変更 | × |
名前(搭乗者)の変更 | × |
荷物の変更 | ○ |
同区間の、日付や時間の変更
変更にかかる料金 | 手数料+飛行機の差額 (変更後安くなる場合でも、差額返金はなし) |
変更の期限 | 国内線:出発時刻の90分前まで 国際線:出発時刻の120分前まで |
変更の回数制限 | なし。何度でも変更できる (手数料は毎回払う) |
変更方法 | ・ウェブサイト(手数料無料) ・予約センターに電話(手数料がかかる) ・空港カウンター(手数料がかかる) |
変更については、詳しくは変更方法(バニラエア公式)から、みてみてください。
カウンターや電話ではなくウェブサイトから変更すれば、余計な手数料がかからないのでおすすめです!
区間の変更や、名前の変更→キャンセルしかない
変更はできないので、どうしようもないです。
キャンセルするしかありません。
わたしは、予約時から結婚して名前が変わってしまっていたのですが、国内線では身分証明書をチェックされることは一切なく、問題なく乗れました。
もしチェックされても、運転免許証の名前変更後も、旧名は入っているので大丈夫かな〜と思っていましたが…。
結婚して名前が変わった人は、もしかしたらわたしのケースのように問題なく乗れるかもしれません。(他の人も、身分証明書はチェックされてなかった)
キャンセルする方法
キャンセル可能なプラン
コミコミバニラ | ○ |
シンプルバニラ | × |
ワクワクバニラ | × |
「コミコミバニラ」プランで予約した場合は、手数料を支払えば、払い戻しが可能です。
ただし、安い「シンプルバニラ」や「ワクワクバニラ」で予約した場合は、キャンセルはできても払い戻しは不可なので、諦めてチケットを捨てるしかないです。
ヒント
「行けるかどうかまだわからないけど、売り切れる前にチケットを取っておきたい」という場合は、キャンセルができる「コミコミ バニラ」プランにしておくのがおすすめです。
コミコミバニラのキャンセル手数料
区間A(国内線) | 成田↔︎札幌 / 奄美大島 / 石垣 | 3,000円 |
区間B(国際線) | 成田↔︎台北 / 高雄 福岡↔︎台北 |
4,000円 |
キャンセルについては、キャンセル(払い戻し)の方法(バニラエア公式)をチェックしてみてください。
以上、バニラエアの知っておきたい情報まとめでした!!
今回の旅行では、北海道まで、安く、快適に移動できてわたしは満足しています。やっぱり、バニラエアなどLCCが発達してからめちゃくちゃ安く移動できるようになりましたね✨
これからも、札幌に行く際にはバニラエアを活用していこうと思います!