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甘栗にたまに混じる、苦くて不味い「はずれ栗」の正体w

秋の栗

甘栗、美味しいですよね。でも、たまに苦い&変な風味の「はずれ」を引くこともあります。

あの不味い栗は一体何なのか?なぜ変な味になったのか?気になったので調べてみました。

甘栗は美味しいけど「はずれ」もある

栗の実

栗、とくに秋や冬のシーズンは美味しいですよね。

栗ご飯、甘栗、栗おこわなどなど、いろんな方法で食べることができます。

昔からずっと大人気なのが、「甘栗」。

しかし、市販のものでも手作りでも、甘栗の袋を抱えて何個も食べていると、たま~に変な味の不味い栗が入っていることがありませんか?

「はずれの栗」の味

わたしはそれを「はずれの栗」と呼んでいるのですが、はずれの栗はマジで不味い

「おえっ!!」

って吐き出すくらいの不味さです。

たとえるなら、風味は掃除機から出ている廃棄ガスのようなかんじ。あと、青臭いかんじもあします。(わたしの友達は、はずれ栗の香りを「おなかの調子の悪いときのおなら」と形容していましたw)

とにかく、口の中が不味い香りでいっぱいになります。

味も甘味が感じられるず、むしろ苦い。そして、渋みが酷い場合もあります。

いやあ、とにかく不味いんです。

一体、やつらは何なのか???

とっても幸せな気分で栗をほうばっているところ圧倒的に水を差してくるあの不味い栗たち…。

やつらのせいで、栗全体の評価がガタ落ちと言っても過言ではない。

許せねえ!!!!!!!

不味い「はずれ栗」の正体

不味い栗

はずれ栗の正体とは、ズバリ、虫食いにあった栗たちです。

秋が深まり、栗の実が成熟してくると、喜ぶのは人間だけじゃありません。森に棲む虫たちも大喜び。甘くてえぐみのない栗の実は、彼らの大好物です!

いったん栗のイガがパックリ割れて栗の実が出てくると、小さな芋虫がやってきて栗を食べ始めます。

すると、栗側も負けてはいない。

子孫を残すために「種」として栗の実を作っているのに、「虫に食べられるのは許せない。

…ということで、木は体内で化学物質(=アルカロイドなどの有毒な対抗物質)を生み出し、反射的に栗の実に注ぎ込みます。

芋虫によるこれ以上の侵食を防ごうとするのです。

そして、途中までは美味しく栗の実をいただいていた芋虫も、途中から実が不味くなり始めるのに気づき、退散します。

つまり、まとめると…

  1. 芋虫が栗を食べ始める
  2. それに気付いた栗の木が、瞬時に対抗物質を栗の実に流し込む
  3. 栗が突然とんでもなく不味くな
  4. 芋虫が退散

という流れ。

…というわけで、あの不味い栗には、栗の実が被害にあった際に、栗の木が生み出した対抗物質(まずい成分)が入っているんです。

芋虫にとって不味いものは、人間にとっても不味い」ってことですね。

虫食いにあっていない栗にも不味いものがある

綺麗そうな栗の実

しかし、「虫食いにあった栗」は、だいたい見てわかるので取り除かれます。(虫食いは栗の皮の表面に小さな穴が開いている場合が多いため)

でも、虫食いにあったわけでもない(=穴が開いていない)のに、不味い栗もあるんです。

あれは一体、何なんでしょうか?

…その正体は、虫食い栗の近くにあった栗です。

対抗物質を出して不味くなった栗から逃げた芋虫が次に向かうのはどこでしょうか?

…そう、「近くにある別の実」ですよね。

そこでまたモグモグ食べられて虫食い被害が拡大することは、栗の木としては防ぎたいところ。

ということで、虫食いにあった周辺の栗は、だいたい同じ対抗物質で不味くしてしまいます。

そうすれば、芋虫的には「うわ、なんかこの栗の木の栗、全然美味しくないわ。や~めた」となって、どこかに去ってくれます。

というわけで、虫食いにあったわけでもないのに不味い栗は、たまたま近くに虫食い被害を受けた栗があっただけで、不味くなってしまったわけです。

木の知恵

草原に立つ1本の栗の樹

このようなことは、栗の木だけでなく多くの植物においておこっています。

栗の場合は、極端に不味くなるためわかりやすいのですが、過度なストレスを受けた果物や野菜も、味の質が落ちがちなんです。

木々による生き残りのための工夫

健康な栗の葉っぱ

さらに、樹にとってのなによりもの脅威といえば、葉っぱを食べられること。葉っぱを食べられる樹はたくさんありますよね。(というか、ほとんどの幼虫が植物を食べて育ちます)

ちょっと食べられるくらいなら平気なのですが、あまりにも食べられてしまうと、葉っぱによる光合成が十分にできず、必要な栄養素が得られず樹自体が枯れてしまいます。

なので、中には、虫に食べられた瞬間に(栗のように)対抗物質を出して虫を追い出し、さらに、根っこや空中物質(「フィトンチッド」と呼ばれる樹から出る気体成分)を通して周辺の木々に対しても「敵がいる」と瞬時に知らせて、防御を促す樹もあります。

彼らは、自分だけでなく、周辺の木々と助け合って暮らしているんです。

さらに、防御力が強い(=体内で有害物質を構成して防御することができる)樹が多ければ、虫の多い森などの環境では「集団として」生き残りやすくなるのです。

…こうしてみると、木々はまるで動物のようですね。

この話はとても興味深いので、興味のある人はこの本がおすすめ。

そして、わたしたちがその「木々の知恵」を最大限に感じられるのが「不味い栗」だったりします。(実際、「子孫(=木の実)を食べている」という点ではわたしたち人間も、栗の木にとっては「敵」ですからね。)

そんな風に、「木々の神秘」に心を寄せながら、不味い栗を味わってみてはいかがでしょうか…

若い栗の実

 

…なんて絶対無理だろうが!!!!!

不味いもんは不味いです。

というわけでここからは、「不味い栗」を防ぐ方法を紹介します。

「不味い栗」に当たらないようにするには

「不味い栗に絶対に当たらないようにする方法」ですが…

そんなものはありません。

じゃあ、一生、不味い栗におびえながら栗を食べ続けなければいけないのか…!

と思うかもしれませんが、そうです。(涙)

それが、栗を愛する者の定め…。

…ただ、しいていえば、完全に温室で育てていて虫の被害が一切起きないような環境であれば、不味い栗にあう可能性は少なそうです。

一応、「可能性を下げる」ための対策を書いておきます。

①栗農園で作られた市販の栗を買う

市販のつややかな栗の実

自分で拾ってきた栗よりも、市販の栗の方がはずれは圧倒的に少ないです。

なぜなら、ちゃんと害虫にも気を使っているから。

栗はほかっておいてもある程度美味しいものができるので、野生の栗の木(もしくは近所の樹)からとることもできます。

わたしも、昔は近所から栗を仕入れていました。

が、あまりにも「はずれ率」が高いため、最近はもっぱら市販の美味しい栗を買うようにしています。笑

②落ちた栗は食べない

森の中に落ちている栗

もし自分で拾ってくる場合、落ちた栗はあまり食べない方がいいです。

なぜなら、虫食い率が圧倒的に高いから。でも、しっかり自分で虫食いの穴が開いていないかチェックできるのであればOK。

理想は、パカっと割れた栗の実を(道具を使ったり樹を蹴ったりして)落として拾う、という方法です。

③ペーストや甘露煮にする

栗の甘露煮

まずい栗の不味さの本領が発揮されるのは、焼き栗の状態。

砂糖で甘く煮込んで甘露煮にしたり、いくつもの栗を甘く煮込んでペーストにすれば、まずい栗もあまり目立たなくなります。

ただし、あまりにも「はずれ栗」率が高いと、ペースト自体も不味くなるので注意…。

④焼き栗はちゃんとしたブランドのものを

美味しい焼き栗

焼き栗は、一番はずれがわかりやすいです。(1粒ずつ食べるため。)

なので、焼き栗こそしっかりしたブランドのものを食べるのがおすすめ。

「天津甘栗」などよく知られているメジャーなブランドであれば、変な味のものに引っかかる可能性は低いです。

 

以上、「苦くて不味い栗から、自分の身を防ぐ方法」でした。

この記事が、はずれ栗で悩んでいる人の参考になれば幸いです!

それではみなさん、今年も良い栗ライフを♪

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