世の中には、普通の人よりも敏感に味を感知できる「スーパーテイスター(敏感舌)」という能力を持った人が存在します。
その割合は、なんと4人に1人!
もしかしたら、あなたもスーパーテイスターの持ち主かも?
もくじ
スーパーテイスターとは?
スーパーテイスターとは、味蕾を備える舌の茸状乳頭の密度が普通よりも高い人のことです。
彼らは、普通の人たちよりもより繊細に味を感じることができます。しかも、その差はなんと3倍!
普通の人よりも、3倍も味を敏感に感じ取ることができるんですね~。
どれくらいの人が持つ能力?
実は、スーパーテイスターはそんなに珍しい能力ではありません。
なんと、だいたい4人に1人がスーパーテイスターの定義に当てはまります。
特にアフリカ系、アジア系、南米(先住民)系の女性に多く、さまざまな味の中でも「苦み」を感じる味覚がずばぬけているんだそうです。
自分がスーパーテイスターがどうかチェックしてみよう!
では、これを読んでいるあなたがスーパーテイスターの素質があるかどうかを軽くチェックしてみましょう。
嫌い・苦手な食べ物を数えてください
- アルコール(特にジン、テキーラ、ホップのビールなど)
- 芽キャベツ
- ケール
- コーヒー(ブラック)
- グレープフルーツ
- 緑茶
- 大豆製品
- 炭酸水・トニックウォーター
- きのこ類
- ゴーヤ
- アニス(香辛料)、リコリス菓子
- 低ナトリウム食(※高血圧心臓病、腎臓病、妊娠中毒などの場合に適用される病院食が多いので、一般的にはあまり食べられません。)
- オリーブの実
もし、この中で7つ以上苦手と感じる食べ物がある場合、あなたはスーパーテイスターの可能性があります。
これらの食べ物の特徴は、「ほのかな苦みがある」こと。
嫌いな物・少し苦手だったもの、ありましたか?
(欧米が基準なので、日本だとあまり馴染みのない食材もありますが💦)
これは、アメリカでの基準なので、日本だと「緑茶」はかなり小さいころから日常的に飲まれているものなので、気にしなくてもいいでしょう。
また、スーパーテイスターの場合は苦みを多く感じられるということで、それがイコール苦手、とはならないので、
これらの食品が好きな人でもスーパーテイスターの可能性はあります。
ほとんどの食べ物は、「慣れ」でだいたいどうにかなりますからね。
では、さっそくあなたが実際にスーパーテイスターかどうか、はっきり答えを出しましょう。
正確なセルフ・スーパーテイスターテストをしてみよう!
味蕾の数を数えることで、あなたが本当にスーパーテイスターなのかどうかを調べることができます。
味蕾が多い=味を感じやすいからです。
まずこれらのものを用意しましょう。
- 穴あけパンチで穴をあけた紙
- 青の食紅
- 綿棒
以下、手順です。
- 綿棒で舌に青の食紅を塗る
- 下の先端に穴あけパンチ紙を乗せる
- ひたすら、味蕾の数を数える!
結果は、こちら。
- 15個以下 ― 普通よりも味覚に鈍感
- 15~30個 ― 一般の人の味覚
- 30個以上 ― スーパーテイスター
どうでしたか?
スーパーテイスターだった人も、そうではなかった(むしろ鈍感なことが判明した;)人も、それぞれの特徴を説明していきます。
1.15個以下:味覚が鈍感な人
強い味や、ものすごく辛いものを欲することが多かったり、また過度に甘いもの、辛いもの、酸っぱいものが大好きだったりする人は、味覚が鈍感な人が比較的多いです。
ただ、味覚が鈍感だからといって、「美味しさが分からない」というわけではありません。人間がなにかを食べる時、おいしさの判断材料のほとんどが「香り」だといわれています。鼻が詰まると味がしない、というのも、このためですね。
なので、「舌で感じる味」が少し鈍感だからといって、そこまで気にする必要はなく、むしろより幅広い種類の料理や味付けを楽しむことが出来る、と前向きに考えることが出来ます。
ただ、塩味の強い味のものを食べ過ぎて病気になってしまうこともあるかもしれないので、そこは自重して楽しみましょう。
2.16~30:普通の味覚の人
どんな食産業でも、この「普通の味覚の人々」をターゲットにして商品開発、味付けなどを行っているので、一番この世の中に出回っている食べ物をストレスなしに楽しむことが出来ると言えそうです。
3.30個以上!スーパーテイスター
食べ物の繊細な味を吟味することが出来ます。ただ、その尋常ではない味覚のため、普通に提供されるものだと、味が濃すぎる、甘・辛・酸っぱすぎる、焼き過ぎ、苦い、などなど、あらゆるストレスを感じることになってしまうでしょう。我慢する必要はありませんが、苦手な物でも徐々に慣らしていく努力をするといいかもしれません。スーパーテイスターの人は、野菜が嫌いなことが多いみたいなので、意識的に野菜を多くとるようにしましょう。
公式なテストキットを試してみよう
このセルフチェックで「スーパーテイスター」だと証明された方は、公式なテストキットを試してみるのもいいかもしれません。
下の動画は、スーパーテイストテストキットでテストを受ける一般の人たちの反応です。
最初は、スーパーテイスターについての説明なので、反応は2:40から見てみてください!
小さな一切れの紙に、薬品が染みこませてあります。
動画を見ると分かりますが、かなりはっきり反応が分かれていますね。
普通の味覚の人は、平気な顔でずっと紙をくわえていますが、スーパーテイスターの人は顔をしかめてオエーってかんじの反応です。
ちなみにこのテスト、アメリカでは、ソムリエや食品関係で働く際に公式にテストとして採用されているそうです。
ここのページから購入できるみたいですよ。参考に。
http://www.marcheaozora.com/?pid=92260434
セルフチェックをしなくても、これらに当てはまる人は、かなり繊細な舌の持ち主の可能性高し!です^^
- 小さいころ緑黄色野菜が嫌いだった
- コーヒーやビールをあまり進んで飲まない
- 薄味が好き
- 刺激の多い味(極度の辛さ、炭酸など)が苦手
など…。
他人から見たら、「好き嫌いが多い人」に映ってしまうかもしれないけど、本人たちにとっては本当に「刺激が強すぎる」のかもしれません。
一般の味覚の人は、そんな人がいるんだなー、って知識を頭の隅に。
またスーパーテイストの人や、スーパーテイストの子供がいる親は、なるべく好き嫌いなく食べ物をなんでも楽しめられるように、徐々に舌を刺激にならしていくのがいいかもしれませんね^^
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